関東支部 荏原畠山美術館鑑賞
2025年6月3日
茶道具を中心とした日本・東洋の古美術品を所蔵することで知られている、東京都港区白金台
にある「荏原畠山美術館」の開館記念展「花ひらく茶と庭園文化」を2025年5月30日に鑑賞する
機会を得ました。
去る3月29日に行った「桜のお江戸日本橋食事会」に田中の知人にも参加していただいたのです
が,その中の1人岡部昌幸氏が昨年より荏原畠山美術館の館長をしており、瑞山会関東支部のため
に特別に館長の解説講座を無償で引き受けてくれることになったことがきっかけとなりました。
岡部氏は、日本の美術評論家、写真評論家として日本芸術のみならず、海外の芸術にも精通して
おり、幾多のマスコミに登場する傍ら、帝京大学文学部名誉教授ほか複数の大学で講義を行うな
ど、美術界では著名な方です。
そんな岡部氏にお話を聴けるという大チャンスに恵まれ、当日は女性を中心に11名が参加しまし
た。
岡部氏の軽妙な講義と、普段はショーケースの中に展示されている貴重な資料を直接手に取って
拝見できるという貴重な経験に一同ワクワクしながら聴講していました。
講義の内容も、所蔵品の注目ポイントのみならず、当美術館の基礎となった大名茶人松平不昧や
美術館創立者畠山一清(即翁)の想いと美術品の蒐集の志や、美術館そのものの採光や免震構造
などの工夫に至るまで非常に興味深いことばかりでした。
解説をいただいた後、参加者は美術館内を見て回りましたが、展示品がより身近に感じられ時が
経つのを忘れて見入っていたようです。
単なる美術館巡りとは違って、今回のような試みは正に大人の社会見学であり、これも瑞山会と
いう仲間で集まることができるからこそのものだと思います。
今後の新たな企画にもっと皆さんに参加して欲しいですね。
田中英治(関東支部長、14期中居ゼミ)