関東支部 大人の社会見学(東京証券取引所・日本銀行本店見学)開催
2024年10月4日
関東支部 大人の社会見学(東京証券取引所・日本銀行本店見学)開催
関東支部では、去る2024年10月1日に大人の社会見学として初の試みとなる東京証券取引所や
日本銀行本店などの金融の歴史を辿りました。
元々田中は40年以上にわたり資産運用業界で仕事をしており、証券・銀行・郵政とも深く
関わっていたことや、折しも現在は証券取引所の目の前の証券会社に顧問として在籍している
ことから、証券取引所のある「兜町」界隈から日本銀行本店のある「日本橋」にかけて土地勘
があり、この企画を案内させていただきましたところ、瞬く間に12名の参加者と巡ることに
なりました。
最初の訪問先である「東京証券取引所」では、取引所の職員の方に館内のガイドをしていた
だきました。
一昔前までは取引フロアに場立ちと呼ばれる人がひしめき合ってハンドサインで株の売買を
行っていたのですが、今は全て電子化により売買発注が行われているため、館内は静かで
電光掲示板の明滅によって売買が行われているのだろうと思うしかありませんでした。
10月1日は各社が内定式を行っており、複数の証券会社が紺色のスーツを着た内定者を引き
連れて取引所の見学に来ていました。
また、石破茂新内閣総理大臣の就任日でもありました。
株価は前日急落して心配していましたが、当日は何とかプラスの方向で推移しており、少し
ほっとしながら見学を続けました。
証券取引所を出た後は、「銀行発祥の地」である第一国立銀行跡地(旧第一勧業銀行
現みずほ銀行兜町支店)、新たな1万円札の顔である渋沢栄一邸宅跡(現日証館)、証券界の
守り神とされる「兜神社」、「郵便発祥の地」である現日本橋郵便局を散策して日本橋にある
日本銀行本店に向かいました。
日本銀行本店は本館、1号館、2号館、3号館からなっており、見学者はガイド付きで本館を
見学することができます。
先ほどの東京証券取引所がすっかり近代化されているのとは打って変わって、日本銀行本館は
明治初期の国家的近代建築(設計は東京駅も設計した辰野金吾)として、石造による古典主
義建築、中央銀行としての巨大地下金庫、先駆的な設備(エレベーターなど)など、至る所に
歴史を感じることができました。
日本銀行本店を出ると、すぐ向かいに「貨幣博物館」があり、お金の歴史や役割、文化・社会
との関わりなどを考えるきっかけとなり、今回の社会見学の締めに相応しく思えました。
参加者からも楽しかっただけではなく、たいへん勉強になったとの声もいただいており、今後
も名市大の卒業生らしいアカデミック?なイベントも企画し、同窓生の親睦を図っていきたいと
考えています。
田中英治(関東支部長、14期中居ゼミ)